XREAがあまりに遅く不安定なことが多いので、色々調べてみました。
レンタルサーバーが遅い原因は色々考えられますが、
今回はストレージ(ストレージそのものの性能かどうかは分かりませんが)あたりが原因ではということがありました。
目次
ディスクI/O待ちのプロセスが100を超えていた
レンタルサーバーのスペックを見ると、よくSSDということを売りにしているところがあります。
つまり、ストレージ(=ここではディスクも同じ意味として書きます)性能がレンタルサーバーの速度にも重要な影響を与えるということの裏返しになります。
そこで、借りているレンタルサーバーがあまりに遅いことが多かったので、簡易的にストレージの状況を確認してみました。
そのためにSSHでレンタルサーバーし、topコマンドで現状を確認します。
すると「load average」というものが出てきますが、これはディスクI/O待ちのプロセス数を意味します。
つまりI/O(ストレージの読み出し、書き込み)をしたいけど、それができずに待機している作業がどれぐらいあるかというものです。
この値が大きければ大きいほど、待ち行列が長く、すぐに処理ができないということです。
XREAの私のサーバーでは100前後で推移しておりました。
XREAの数値だけでは、それが大きいのか小さいのか分かりづらいので、
私が借りている他のレンタルサーバー(エックスサーバー、シンレンタルサーバー、ConoHa Wing、コアサーバー、バリューサーバーなど)で確認してみました。
その結果、小さいものは1以下から、大きくて20ぐらいと、XREAより圧倒的に小さく、XREAのload averageがいかに高いかが分かります。
ディスク書き込み速度が極端に落ちているかも
次に、実際の書き込み性能を簡易的に確認してみることにしました。
ディスク書き込みの方法は、ネットを検索すると色々出てきますが、
今回は「dd」コマンドを利用することにしました。
ddコマンドは、簡単に説明するとデーターをコピーすると思ってください。
コピー元とコピー先、そしてコピーサイズなどを指定しコピーを実行できます。
もちろん、今回はコピー自体が目的ではありません。
ddコマンドを実行すると、最後にコピーにどれぐらいの時間がかかったかと、1秒あたりにどれぐらいコピー(書き込み)できるかが出てきます。
XREAの私のサーバーで何度か測定を実施すると、早い時は1GB/秒台が出ることもありましたが、多くの場合は数十MB/秒台という結果になりました。
これもXREAの結果だけでは、早いのか遅いのかピンと来ないと思います。
そこで、私が借りている他のレンタルサーバー(エックスサーバー、シンレンタルサーバー、ConoHa Wing、コアサーバー、バリューサーバーなど)で確認してみました。
すると、
バリューサーバーは概ね900MB/秒台
そのほかは
その他は1〜2GB/秒台が多いという結果になりました。
(ただ、時間帯やサーバーによっては結果が結構変わるところもありました。それでも数百MB/秒は出ていました)
ちなみに、今回試したレンタルサーバーは全てSSDを利用しているということでしたが、こんなに差が出るものなんですね。
解消方法:運営にお願いするしかない
これは自分ではもうどうしようもありません。
運営に連絡し、状況を改善してもらう必要があります。
しかし、運営に連絡してもすぐに解消できないかもしれません。
実際、私はXREAに連絡したところ、対応したという連絡がありましたが、
その後も速度はあまり安定せず、「load average」も高い状況で、結局このままではブログ運営に支障が出ると判断し別のレンタルサーバーに移行しました。
XREAは今後サーバーシステムを増強するということでしたが、増強されたらまた状況を一度確認してみようと思います。